空き体育館でできる!ピックルボール導入マニュアル|自治体・学校向け【完全ガイド】

はじめに|いま空き体育館に求められる「地域の新しい使い方」

少子高齢化や部活動の地域移行などにより、地域の体育館や学校施設の“空き時間が増加しています。
一方で、地域住民の運動不足や高齢者の孤立、子どもの体力低下など、解決すべき課題も山積です。

そこでいま全国で注目されているのが、空き体育館を活用した「ピックルボール」の導入です。
アメリカでは「最も成長しているスポーツ」とされ、日本でも高齢者福祉・学校教育・地域活性化の新たな柱として導入が進んでいます。


ピックルボールとは?|誰でもできる、生涯スポーツ

  • アメリカ生まれのニュースポーツ(1965年発祥)
  • テニス・卓球・バドミントンの要素をミックス
  • プラスチック製の穴あきボールと“パドル”を使い、主にダブルスで行う
  • 初心者でも10分で打ち合えるようになるほどカンタン
  • コートはバドミントンとほぼ同サイズ(約6×13m)

国内では高齢者を中心に人気が広がりつつありますが、最近では小学校の授業、企業の健康プログラム、障がい者スポーツ、観光アクティビティとしても活用が進んでいます。


なぜ自治体・学校でピックルボール導入が進んでいるのか?

1. 空き体育館を有効活用できる

  • 既存のバドミントンコートと同じ広さを利用可能
  • 1コートで4人、12面設置すれば最大48人同時プレイ可

2. 年齢・体力を問わず楽しめる

  • 小学生〜高齢者、障がい者も参加しやすい
  • 怪我が少なく、安全性が高い

3. 地域の「共生の場」になる

  • シニア・子ども・若者・親子が一緒にプレイできる
  • 多世代交流の場として地域コミュニティが形成されやすい

4. イニシャルコストが低い

  • 専用ネット・パドル・ボールを含めて1面あたり約3万円〜
  • バスケットやテニスと比べても圧倒的に安価

実際の導入事例

■ 長崎スタジアムシティ(2025年7月〜)

  • 屋外マルチコートをピックルボール対応にリニューアル
  • 子ども〜シニア向けの多世代型アクティビティに

■ 東京都港区:東京タワーピックルボールコート(2025年7月)

  • 商業施設屋上に常設設置。ティップネスと協業し運用
  • 都市部における新しいアーバンスポーツ活用の成功事例

■ 千葉県船橋市:船橋ピックルボールフェスタ(2025年6月)

  • 船橋アリーナで体験会&大会を実施。来場者約300人
  • 公共施設でのイベント開催が地域住民の関心を喚起

■ 京都府:公立小学校での体育授業導入(試験導入中)

  • 体育の授業としてピックルボールを取り入れた実験校あり
  • 体育嫌いの児童が積極的に参加する姿も

導入に必要な設備と費用感(1コート想定)

項目概要目安価格
パドル4本初心者用で十分約6,000円〜10,000円
ボール(6球)室内用を推奨約1,500円
ネット1台折りたたみ式が主流約10,000円〜20,000円
コートラインテープ or ポータブル式約3,000円〜
合計一式約20,000円〜35,000円程度

導入ステップ|自治体・学校・団体での進め方

  1. ニーズ調査
     → 施設利用者(高齢者、PTA、地域団体)へのアンケートなど
  2. 試験導入・体験会実施
     → 市民参加型で一度イベントを実施。貸出用具はPJFや民間団体から借りられるケースも
  3. 予算申請または予算化
     → 生涯学習・スポーツ振興予算の活用が可能
  4. サークル・団体の設立支援
     → 継続的に運営する地元グループを支援(講師派遣、登録など)
  5. 広報・継続運用
     → 地域SNS、回覧板、広報誌、LINEなどで周知を継続


よくある質問(自治体・学校編)

Q1. 体育館の広さが足りないのですが?

→ ピックルボールはコートが小さいため、バドミントン1面分で1コート可。半面だけでも十分です。

Q2. 保険やケガ対応は?

→ 多くの地域では、他スポーツ同様に「スポーツ保険」や自治体の「公民館保険」などが適用可能です。

Q3. 教える人がいません。

→ 日本ピックルボール協会(PJF)や各都道府県協会による指導者派遣制度・体験会サポートがあります。


ピックルボールは“教育・福祉・地域”をつなぐスポーツ

  • 体育嫌いな子どもでも楽しめる → 教育
  • 転倒リスクが低くシニアでも参加可能 → 福祉
  • 世代を越えた協力プレイができる → 地域共生

ピックルボールは単なるニュースポーツではなく、**「地域をつなぐスポーツ」**なのです。


まとめ:導入すべき自治体・学校こそ未来をつくるプレイヤーに

空き施設をそのままにする時代は終わり。
これからは「使って、つなぐ」ことで地域を元気にする時代です。導入コストは低く、広報性は高く、継続も簡単。
ピックルボールはそのすべてを備えたスポーツです。今こそあなたの地域に、“新しい風”を吹かせてみませんか?

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