いま話題のピックルボール、テニス経験者が次々とハマっている理由とは?
アメリカ発祥のニュースポーツ「ピックルボール」。
2020年代後半に入り、日本でも愛好者が急増しています。
その中でも注目したいのが、元テニスプレイヤーやソフトテニス経験者がピックルボールに続々と転向している現象です。「え、あんな小さいコートで満足できるの?」と思うかもしれませんが、実はこのスポーツ、奥が深く、戦略的で、なにより“楽しい”のです。この記事では、テニス・ソフトテニスとピックルボールの違いをわかりやすく比較し、なぜ多くの人が魅了されているのかを解説します。

比較①:ルール・コートの違いは?──“ミニ”でも本格的!
項目 | ピックルボール | 硬式テニス | ソフトテニス |
---|---|---|---|
コートサイズ(単) | 6.10×13.41m | 8.23×23.77m | 8.10×23.77m |
主流の形式 | ダブルス | ダブルス・シングルス | ダブルス |
得点形式 | サーブ側のみ得点 | 両者得点あり | 両者得点あり |
特殊ルール | キッチン(無打エリア)あり | なし | なし |
ピックルボールでは、サーブ側しか得点できない“ラリーポイント制でない”方式を採用。
また、ネット前に「ノーバウンドで打ってはいけないエリア(キッチン)」があり、単なる速さ勝負にならない点が戦略的です。
比較②:用具の違い──誰でも扱いやすい道具構成
項目 | ピックルボール | 硬式テニス | ソフトテニス |
---|---|---|---|
ラケット | パドル(板) | ガット付ラケット | ガット付ラケット |
ボール | 穴あきプラスチック製 | フェルトボール | ゴムボール |
スピン | かけにくい | 強くかけられる | 回転重視 |
ピックルボールは、ガットを張らない板状のパドルと、硬めのプラスチックボールを使用。
初心者でもコントロールしやすく、故障リスクも少なめです。
比較③:運動強度とプレイ感──“ハードさ”を減らして“駆け引き”を増やす
- テニスやソフトテニスは、全力のストロークや広範囲のフットワークが求められ、体力的な消耗が大きいスポーツ。
- 対してピックルボールはコートが狭く、1試合15〜20分で終わるため、疲れにくく、何試合でも楽しめるのが特長です。
それでも「キッチン前の攻防」「ドロップショット」「フェイント」など、技術と頭脳の戦いはむしろ濃密。
ただの“簡易版テニス”ではない奥深さが魅力なのです。

経験者のリアルな声:「テニスよりハマった」「体にやさしい」
SNSでよく見る声:
- 「ピックルボール始めて1ヶ月、テニスより試合数多くて面白い」
- 「アキレス腱を痛めてテニスやめたけど、ピックルボールならできる」
- 「テニスサークル仲間とピックルボールに移行しました!会話が増えた」
インタビュー事例(東京都・元ソフトテニス部 50代男性):
「ソフトテニスの延長みたいに思って始めましたが、想像以上に深い。ボールが弾まないから、思ったより先読みやコントロールが重要。若いころの反射神経に頼っていた自分とは違う“頭のスポーツ”だと感じます。」
テニス→ピックルボール転向が増えている理由とは?
1. 継続のしやすさ
- 短時間でも楽しめる
- ラケットやボールが壊れにくく、経済的
- 屋内でもプレイ可能
2. 競技人口の成長
- アメリカではテニスコートをピックルボール用に転用する動きが活発
- 日本でも「テニスコートが空いていない=ピックルボールに転向」する流れが増加中
3. 仲間との関係性
- ラリーが続くので、自然と会話や笑いが増える
- ダブルス中心の文化で、勝敗よりも「一緒に楽しむ」空気が強い

結論:3競技の比較まとめ(総合評価)
項目 | ピックルボール | 硬式テニス | ソフトテニス |
---|---|---|---|
プレイ時間 | 短い(20分程度) | 長い(1セット制) | 中〜長め |
体への負担 | 少ない | 多い(膝・肩) | 中程度 |
難易度 | 初心者向け | 中〜上級者向け | 中級者向け |
戦略性 | 高い(ポジショニング重視) | 高い(技術+体力) | 高い(反射+回転) |
継続しやすさ | ◎ | △ | ◯ |
こんな人におすすめ!
- テニス・ソフトテニスを体力的な理由でやめた人
- 親子・夫婦・同僚など、一緒に楽しむ相手がいる人
- 勝ち負けより、運動とコミュニケーションを楽しみたい人
まとめ:「テニス経験者こそ、ピックルボールで再び輝ける」
ピックルボールは、ただの“縮小版テニス”ではありません。
それぞれの経験を活かしながら、新たな競技としてハマれる奥深さがあります。
「もうテニスは引退した…」
「学生時代はソフテニ部だったけど、今は運動不足で…」
そんな方こそ、今こそピックルボールの扉を開いてみてください。
あなたの“ラケットスポーツの第二章”が、ここから始まるかもしれません。
