はじめに|ピックルボールが“集客コンテンツ”になる時代へ
フィットネスクラブ・公共体育館・地域交流施設における**「集客・活性化」**が課題となるなか、近年急速に注目されているのが「ピックルボール」の導入です。
ピックルボールは、初心者でも気軽に楽しめ、短時間で運動効果も高いことから、以下のようなニーズに応えることができます:
- 施設の新規利用者を増やしたい
- シニアや女性層など運動初心者層の取り込み
- 会員継続率UPにつながるコミュニティ形成
- 空き時間の有効活用
この記事では、実際の導入事例を交えながら、ピックルボールがどのように“集客強化”に貢献しているかを詳しくご紹介します。
そもそもピックルボールとは?
- アメリカ発祥のラケットスポーツ(2023年全米で競技人口1,400万人超)
- 小さめのコートで、パドルと穴あきボールを使用
- 高齢者でも安全に楽しめる設計
- ダブルス中心で、プレイ時間は1ゲーム約15〜20分
ピックルボール導入のメリット
項目 | メリット内容 |
---|---|
新規顧客獲得 | SNS映え+新規体験で話題性が強い |
顧客層拡大 | 運動初心者・高齢者・女性層に刺さる |
滞在時間増加 | 複数ゲーム制で長時間施設に滞在 |
コミュニティ形成 | ダブルス文化で“顔なじみ”ができやすい |
少人数スペース活用 | バドミントンコート1面分の広さで設置可能 |
成功事例①:ティップネス × 東京タワー(港区)
◆ 概要:
- 屋上に常設2面のピックルボールコートを新設(2025年7月)
- フィットネスクラブ「ティップネス」と商業施設が連携
- 一般客・観光客・既存会員向けにオープン利用・レッスン展開
◆ 成果:
- メディア露出増加により集客が活性化
- 屋上エンタメ空間との相性抜群で、20〜50代層の新規顧客獲得に成功
成功事例②:コナミスポーツクラブ(関西エリア)
※2024年より一部店舗で実証導入開始(※公式サイトより)
- スタジオ利用の空き時間にピックルボール教室を開講
- ヨガ・ダンス利用者を横展開して、平日昼間にプログラム化
- コーチ育成と地域連携(自治体との健康イベント参加)
→ フィットネスとは異なる新しい体験軸として好評
→ 離脱層だった60代女性層が再度会員化するケースも
成功事例③:愛知県・稲沢市|スポーツ総合施設で国際大会開催
- 「KINTO JAPAN CUP 2025」開催会場としてピックルボール常設化
- 施設全体で国際色のある観戦・体験・出場機会を展開
- イベント後も地域団体による活用が継続される予定
→ 大会会場=観光・話題性+継続的な地域利用という好循環が生まれたモデル
成功事例④:自治体運営の地域交流センター(千葉・群馬など)
- 高齢者福祉活動の一環として導入
- 福祉センターや地区体育館にて「健康増進サークル」化
- 健康長寿×地域交流×高齢者見守り という社会的効果も
→ 月1回の無料体験会を定期開催 → サークル自走へ
→ 自治体の補助金対象事業として継続可能な形に
導入に必要なもの(施設向け)
項目 | 内容 | 費用目安 |
---|---|---|
コートスペース | 6×13mの面積 | バドミントンコート1面相当 |
パドル4本 | 初心者向けセット | 約10,000円 |
ボール | 室内用×6球 | 約1,500円 |
ネット | 折りたたみ式(可動タイプ) | 約10,000〜20,000円 |
ラインテープ | 簡易ライン or 常設塗装 | 約3,000〜 |
→ 導入コスト1面あたり:2〜3万円台から始められる
集客に活用できるプロモーション施策
1. 体験会+SNS発信
- 「初回参加無料体験DAY」などを設定
- Instagram/TikTokでの拡散が◎
2. 親子/女性限定イベント
- 「親子ピックルボール教室」「ママ友でダブルスデビュー」など
- 層に特化したコンセプト設定が効果的
3. 企業向けワークショップ/福利厚生活用
- スタッフ研修や健康経営セミナーとの連動
- オフィス併設ジムとの連携も好相性
🧠 ピックルボール導入が成功する施設の特徴
条件 | ポイント |
---|---|
時間帯に空きがある | 平日昼・早朝などの“死に枠”を活用しやすい |
ダブルス文化がある | コミュニティ型ジムとの親和性が高い |
施設の多目的性 | スタジオ・体育館・ホールなど流用しやすい |
高齢者・ファミリー会員が多い | やさしいスポーツとして受け入れられやすい |
✨ まとめ|“体験”と“交流”が鍵。ピックルボールは未来のコンテンツ
ピックルボールは単なるスポーツプログラムではありません。
「仲間と楽しむ」「リピートしやすい」「身体に優しい」
という特性を活かすことで、以下のような効果が期待できます。
- 新規層の獲得(特に女性・シニア)
- コミュニティ形成による継続率UP
- 空き枠の有効活用
- SNS・メディア露出による話題性
今後ますます激化する“施設の選ばれ合い”において、
ピックルボールはまさに「人が集まる理由」そのものとなる可能性を秘めています。